投資家の心理を読む
今回は投資家の心理を読むです。これもFXで勝てるようになるのにとても重要な事です。なぜなら、FXで勝ち続けている投資家がいるとして、あなたがその投資家と同じように注文したらあなたは勝ち続けられます。
勝ち続けている投資家の中には書物を出している人もいます。FXの書籍とかって市場に山のようにあふれかえっていて、その中には初心者向けのものから、複数テクニカル分析を駆使した上級者向けのものまでさまざまですが、ボクが教える方法は、これらのどの書物よりも、簡単に分かりやすく説明します。
ボクは書物をよく読みますが、FXに関していうと大体のFXの書物は、著者の書きたいことを抽象的に書いているだけでのような感じがします。なので、今から私が説明する相場の動く原理や、初心者が知りたいことを、読み手に伝わるように書かれていない感じがしました。
余談となってしまいますが、だから私は今あなたに向けてこのコンテンツを作っています。そこのコンテンツを読んでくださったあなたが、FXで人生大逆転とまではいかずとも、それなりに稼げるようになっていただきたく、心を込めて書いています。
この内容はFXでの攻めと守りの両方にあたります。正直言ってこの内容をマスター+プロスペクト理論の理解とその実践があれば、あなたはもう月単位で負けることは無いでしょう。しっかり読み進めて力にしていきましょう。
投資家の心理を相場から読み取ろう
投資家は相場を見ながら何を考え、どのような戦法でエントリーしているか?
その答えってチャートに書いてあるんです。ぼくはプロにそういわれた時「それがわかったら苦労しないでしょ!?」って思いました。
確かに、文章では書いていません。それに毎日チャートとにらめっこして、真剣に考えてやっと気づけるという感じです。これに気づけて、しっかり損切りができる人であれば、もうプロの仲間入りです。
今からお話する内容は
・なぜ相場は動くのか
・相場から読み取れる投資家の心理
・心理の変わり目
・相手の手の内がグラフ化されている無料情報
・ボクが実践している相場の読み取り方の練習方法
です。これを理解して練習に励むことにより、今の相場の見方がガラッと変わり、気づいたときにはプロの目線でチャートを眺められるようになります。これを読んであなたもプロの目線をいち早く手に入れましょう。それでは参ります。
なぜ相場は動くのか?
皆さんはなぜ相場が動くのか考えて事はありますか?
・なぜ今は上がり続けているのだろう?
・なぜ急激に下がったのだろう?
・今日は波の動きが静かだな
一度はこのような疑問を持ったことがあるかと思います。
「ニュースでもやっている通り、毎日動くものだから!」
という結論で終わらせてしまったら、あなたはFXで勝てるようになるのは難しいでしょう。なぜならば、相場を動かしているのは人間だからです。もっと言うと、その人間の心理状態だからです。さらに言えば、その人間の心理状態の変化が、相場に現れているからです。
相場は勝手に動くものではありません。外国為替市場に参加する人の買いと売りが集まって、その互いの強さによって上がったり下がったりします。買いと売りの人が、綱引きをしているような感じです。その綱を引く力が強い方に引っ張られて相場は動きます。このとき保有している通貨の数量は体重です。
なのでコロナウイルスでアメリカの経済が、崩壊するというニュースが流れても、実際に取引する人間が、米ドルを売る気にならない限り為替レートは動きません。
逆に言うと何もきっかけがなくても、急にみんなが米ドルを買いたい思えば、材料なしでも米ドルは急上昇します。この現象は仮想通貨でよく見られます。仮想通貨の未来性を応援する人たちの雰囲気によって、価格が急上昇することがしばしばあります。
相場が動くのはそれまでの買いたくなかった人が急に買いたくなったり、買っていた人が売りたくなって売ったり、そんな市場参加者の心理状態の変化が相場を動かしています。
したがって、相場を動かすのは人間の心理状態の変化です。なので、その心理状態の変化をチャートから読み取ることが出来れば、FXでは生き残っていけるというわけです。
心理を推測するためのチャートの見方
相場には3種類あります。
上昇傾向にあるアップトレンド、下降傾向にあるダウントレンド、方向感のない状態のレンジです。この3種類の相場は適当にやってくるわけではありません。これは潮の満ち引きをイメージしてください。満ちた潮は引きますし、引いた潮は必ず満ちます。
相場もこのようにイメージできます。レンジはずっと続きませんし、いつまでも、アップトレンドやダウントレンドではありません。トレンドがあったあとは必ずレンジになり、再び値動きが大きくなりトレンドが生まれます。この繰り返しです。
ではトレンドはどのようにして、生まれるのしょうか?
相場が大きく動く(トレンドが発生する)とき、投資家の心理にも必ず変化が発生しています。その答えはシンプルです。
・アップトレンド 売りたい人よりも買いたい人が多いときに発生
・ダウントレンド 買いたい人よりも売りたい人が多いときに発生
・レンジ 買いたい人と売りたい人の人数同じくらい
先ほど綱引きの話にでたとえると
・アップトレンド 買いたい人の体重の合計が売りたい人の体重の合計よりも大きい
・ダウントレンド 売りたい人の体重の合計が買いたい人の体重の合計よりも大きい
・レンジ 両者とも体重の合計が同じくらい
なので、買いたい人の合計体重が売りたい人の合計体重よりも多ければ、為替レートは上昇してアップトレンドが生まれます。そしてそうばが上昇してくれば、買いたい人は段々と減ってきます。勝っていた人の利確もあるでしょうし、新しく売りたいという人も出てきます。
買い手の合計体重が減り、売り手の体重が徐々に増えます。そうなると、アップトレンドの上昇の勢いが鈍ってきて、レンジ相場になります。レンジ相場では買いたい人と売りたい人の総体重が同じくらいなので上にも下にもいきません。トレンドという潮が引きました。
ただ、このレンジ相場もいつまでも続きません。レンジ相場ではその部分の高値と安値がとても重要になります。レンジ相場の高値を突き破った時に何が起こるでしょう?
レンジの中央値ででは買いたい人と売りたい人が交錯していました。なので勝っている人も売っている人もどちらもいます。レンジ相場の高値を上抜けると、売り手は上昇トレンドの始まりだと思い、損切りボタンをクリックします。
一方買い手は調子づいて、買い増しする人もいるでしょう。このようにトレンドに乗って買い増しすることをピラミッティングといいます。
ここまで拮抗していた買い手と売り手の合計体重のバランスが一気に崩れて、買い手が優勢となり、アップトレンドが生まれます。この結果、相場は大きく上に跳ね上がります。
この時のレンジ相場の高値に引いた水平に引いた線は「抵抗線」や「レジスタンスライン」と呼ばれます。安値に引いた水平線は「支持線」や「サポートライン」と呼ばれます。FXでは一般的に抵抗線や支持線を抜けると値動きに勢いが生じやすいとされていますし、抵抗線を上抜けるのは大きなエネルギーが必要となります。支持線を抜けて落ちるも同様です。
支持線や抵抗線は「値動きが止められやすいポイント」だし、もしも抜けたときには「値動きに勢いがつきやすいポイント」となります。買い手は下にある支持線を目安に損切りしますし、売り手は抵抗線を目安に損切りします。
抵抗線や支持線は相場の動きによって、役割が変わることがあります。レンジ相場では抵抗線となっていたラインが上にブレイクすると、その抵抗線が支持線になることがよくあります。
ここまで説明してきた支持線や抵抗線から相場を読み解く方法は私のオリジナルではありません。聞いたことがあるかたもいると思いますが、19世紀に生まれ活躍したチャールズ・ダウさんが考案した、相場の古典となっているダウ理論です。
ダウ理論の便利なところは、どこでエントリーし、どこで損切りしたらいいのかが明確なところです。
エントリー地点
・抵抗線を明確に抜けたところで買い
・支持線を明確に抜けたところで売り
この2点です。そうすればトレンドが始まる可能性の高いところで、いち早くエントリーができます。
損切り地点
・買いの場合は支持線を下抜けたとき
・売りの場合は抵抗線を上抜けたとき
それぞれのポジションと反対に相場が走り出す可能性が高いからです。ダウ理論を使えば、初心者の人がまよいがちな「どこで買ったらいい?」「いつ損切りしたらいい?」という悩みがなくなります。
ボクは、ダウ理論のみで売買はしていませんが、チャートを見た時に支持線と抵抗線は初めに意識します。短期トレードで大事なのは「勢い」です。値動きに勢いがついて、走りだしを見つけられると大幅な利益が狙えます。どこで値動きの勢いがつきやすいかというと、市場参加者の心理が一斉に変わる時です。そして、それの時を教えてくれるのがダウ理論です。
ダウ理論は相場の古典理論なのでまっとうにFXをやっている人なら誰もが知っていますし、エントリーや損切りのポイントを少なからず意識しています。多くの人が意識しているポイントは、それだけ相場への影響力が強くなります。
ダウ理論を知らずに「いい感じに上がってきたから買う」「いいとこまで上がってきたから売る」と値ごろ感での売買は、自分の大切なお金を他人に差し出しているのと同じことです。ボクもそうだったので、偉そうなことは言えませんが。抵抗線と支持線は実際にチャートに引くのが一番いいと思います。
画面越しの投資家の心理が無料で見られる“裏技”
ダウ理論は市場参加者の心理を推測できる貴重な考え方ですが、十人十色の人間の考えなんて人それぞれです。見え方も人それぞれ違いますし、なんなら本当に支持線や抵抗線で注文を入れているという保証なんてありません。
ダウ理論は強い武器にはなりますが、万能の理論ではないので、抵抗線を上抜けたのに、レンジに戻ってしまったり、支持線を下抜けたのに再上昇してっしまうことも少なくありません。抵抗線や支持線に本当に注文が入っているかどうかがわかれば、ダウ理論はより強い武器になると思いませんか?
株であれば東京取引証券所や名古屋取引証券所にどれだけ注文が入っているか確認できる「板」というものがあります。いくらの株価の時になんかぶの買い注文が入っているか?また売り注文がはいっているかを事細かに見ることができます。
しかし外国為替市場には単一の市場がないため画面越しのプレイヤーが、いくらのレートにどのくらいの注文を入れているかを見ることができるものなんてない。
「あったらいいのになあ。それさえあればもっとエントリーの精度が向上して下手くそなトレードから卒業できるのに。高望みすぎるのか?」
・・・じつはあります!!!まさにそんな喉から手が出るほど欲しい情報がなんと“無料”で見られるサイトがあるのです。それはオアンダジャパンというFX会社の「オープンオーダー」です。
もちろん外国為替市場すべての注文が見れるわけではなく、オアンダに集まっている注文のみです。オアンダを聞いたことのない人も多いと思いますが、オアンダは世界に展開するFX会社で、世界各国の多くの人に使用されています。
世界のオンライン取引の2割以上がオアンダを経由しての取引となっているため、オアンダの情報は「世界の市場参加者の縮図」と言えます。
こんな素晴らしい情報が無料で見られるなら使わない手は無いです。オアンダで口座を開設する必要もないですし、なんならパソコンでなくてもスマートフォンでも見られます。
この上ない素晴らしい情報なのですが、メリットがあればデメリットもあります。それは情報の見方が少し難しいのです。早速検索してみていただけた方はわかると思いますが、最初見ただけでは、何が何だかさっぱりわからないと思います。
ボクが説明しても見方は難しいと思いますが、こればかりは慣れです。1ヶ月くらい毎日見てれば、パッと見で「やっぱりな!」とか「あれ?」とか感覚で捉えられるようになっているはずです。
では今からオープンオーダーの見方を説明していきますがその前に覚えておかなければならない言葉が2つあります。それは「指値注文」と「逆指値注文」です。少し難しいので
指値注文・・・自分にとって得な注文
逆指値注文・・自分にとってそんな注文
であると覚えてください。この「指値注文」と「逆指値注文」はエントリーと決済、両方に使われます。
まずは決済注文の時から説明します。
今あなたが買いポジションを保有していたとしたら
・エントリーした時の価格より高い価格で利確する時の決済注文が「指値注文」
・エントリーした時の価格より低い価格で損切りする時の決済注文が「逆指値注文」
となります。
売りポジションを保有しているとしたら
・エントリーした時の価格より低い価格で利確するときの決済注文が「指値注文」
・エントリーした時の価格より高い価格で損切りするときの決済注文が「逆指値注文」
となります。最初に説明した通り、損と得で考えるとわかりやすいと思います。それでは今から、エントリーする時の「指値注文」と「逆指値注文」を説明します。決済の時より若干わかりづらいと思いますので、理解できるまで読み解いてから実践に移ることをお勧めします。
現在の価格より高値でエントリーするとき
・現在よりも高値で買いエントリーする時は「逆指値注文」
・現在よりも高値で売りエントリーする時は「指値注文」
現在の価格よりも安値でエントリーするとき
・現在よりも安値で買いエントリーする時は「指値注文」
・現在よりも安値で売りエントリーする時は「逆指値注文」
わかりづらいので、ボクの覚え方は
“価格が上がっているのにさらに買うのは不利だから逆指値“
と覚えています。
どういうときに使う注文か?。ポジションを決済するとき、あるいは、その地点の値段から離れた値段で新規ポジションをもちたいときに使います。
指値注文と逆指値注文の説明が一通り終わったところで、オアンダのオープンオーダーに見方の説明を再開します。
左側にあるオープンオーダーに表示されているグラフには、今から決済しようとしている人たちの「指値注文」と「逆指値注文」の情報です。真ん中が現在の値段です。
現在の値段を中心にして右上が逆指値の買い左下が逆指値の売り注文。一方、左上は指値の売り注文で右下が指値の買い注文です。そして各棒グラフの長さは注文の量を表しています。
これがオープンオーダーの見方です。ここで大切なのは買いと売り両方にグラフが伸びているところがあると思います。先ほどもお伝えした通りグラフの長さは注文の量です。そことチャートを見比べると、その部分がおおよその支持線や抵抗線となっていることがあるので、自分で仮定した支持線や抵抗線を市場に参加している投資家と比較できます。
そしてその抵抗線へ相場は動きやすいということです。
右側にあるオープントレーダーに表示されているグラフには、市場参加者の保有しているポジションの量です。こちらも左側と同じく真ん中が現在の値段です。
現在の値段を中心にして右上が含み損を抱えている買いポジション、左下が含み損を抱えている売りポジション、左上が含み益のある売りポジション、右下が含み益のある買いポジションとなっています。
ここからわかる情報としては、相場が今から上昇するかもしくは下落するかの可能性を知ることができます。相場は勝つ人が入れば負ける人がいます。どちらかが負けることによって、どちらかが利益を得て勝者の方向へと向かいます。どちらが勝者になる可能性が高そうかを教えてくれるのが、この保有しているポジション情報です。
見方としては、買い手と売り手の含み益を比較します。
・買い手の含み益が多く、売り手の含み損が多ければ、相場は上昇する可能性は高い
・売り手の含み益が多く、買い手の含み損が多ければ、相場は下落する可能性が高い
チャートを見なくてもオアンダのオープンポジションを見るだけで、おおよそのトレンドがわかっちゃいます。チャートは人によって解釈が分かれますが、オアンダのポジション情報なら解釈の違いもなく、初心者の人でもトレードをするときに多少安心感がでるのではないでしょうか?
そしてこの情報を組み合わせることによって、より安心にかつ戦略的にトレンドができます。
・売り手が多いときに相場が上昇すれば売り手の損切りによる買い戻しが誘発されて、上昇に加速がつきやすい。
・買い手が多いときに相場が下落すれば、買い手の損切りが始まり、下落が加速しやすい
最後にボクがオープンオーダーを使い始めたころに作成した見方の図にまとめたものを貼って締めたいと思います。慣れるまでは結構混乱しやすいので、ぜひ活用してください。
このような注文情報が見られるのって、オアンダ以外にもあって「外為ドットコム」や「トレーダーズ・ウェブFX」などでも見ることはできます。ただこの両者を利用している人は日本のみです。
外国為替市場はグローバルなので、ボクは、世界の人が利用しているオアンダの情報を見るようにしています。人によって好みもあったりしますがボクが見ているのはオアンダのみです。
為替市場は日本のみならず世界の人(特に北米の人)、が動かしているしじょうなので、日本だけでなく世界の人が使っている、オアンダの注文情報を見る方が、予想に信憑性が出ると思います。オアンダのオープンオーダーになれるのは大変ですが、慣れれば最強の武器になるので是非使ってみてください。
ボクは、エントリーする前に必ずこのオープンオーダーを見てから取引しています。
オアンダの情報が通用しづらい相場
オアンダの情報はとても便利なのですが、使いづらい場面もあります。それは過去数年更新していなかった高値や安値をつけているときです。
そんな時オアンダの情報はこんな感じ(2021年12月29日)になります。オープンポジションのグラフはこのようになります。円安方向に振れていれば現在の価格より上側がスカスカ、円高方向に進んでいれば下側がスカスカになります。
このような時は、オアンダの情報はあまり参考になりません。このような場面では、逆張りはせず、順張りでついていくのがいいでしょう。次に話す取引時間の方法と合わせてトレードすると、取引精度が上がります。
それでは失礼します